イラストばかり描いていると文章が下手になるんじゃないかという恐怖心から筆を執りました。かづきです。
最近イラストを描き始めました。実は3年前くらいまでは描いていたのですが、ショックなことがありやめていました。
それでデザインすることや作字することに置き換えていたのだけど、やっぱり描きたくなって描き始めました。
僕の絵は不思議だなと思います。上手か下手かという議論をブルドーザーのように蹴散らす、「俺はこういう絵です!よろしくぅ!」みたいな揺るがない自我があるなと思っています。それを受け入れられるか受け入れられないかは相手に委ねる感じですね。
自分は他人とは違うんだって何回思い知っても辛いっちゃ辛い。でも僕にはキラキラな透き通るようなイラストは描けなかった。パキパキカートゥーンイラストしか描けない。そもそもカートゥーンなのかもわかんなくなってきた。
僕自身、自分の絵で一番不思議なのはどうしてパキパキカートゥーンのテイストになったのかである。
今回はそれを探っていこう!
まずは3年前のイラストを見てみよう。
透明水彩のイラストレーターさんに憧れていたので透明水彩で描いていました。配色のセンスとかモチーフとかおとなしめだし、今よりは見やすいと思う。
そして今。
ゴリゴリ補色・原色・ネオンカラー。こうして並べてみると自我が強いなと思います。あと混色に果敢に挑戦してますね。3年前のイラストは絵の具のチューブの色をそのまま塗ることが多かったのです。
モチーフもUFOだったりコインランドリーだったり非日常的なものにチャレンジしてますね。
これらの一部のイラストはアナログでも描いてます。このパキパキ感を表現するため苦手意識のあったアクリル絵の具を使用しています。人間コピー機のつもりでデジタルイラストを水彩紙の上に表現しています。これが結構楽しい。
この劇的ビフォーアフターの原因は何なのか?
① かづきの性格が明るくなったから
そりゃそうだろうがよ!
と言いたくなりますが、性格が明るくなったので絵柄もうるさくなりました。3年前はあんまり『面白い人』ではなかった気がします。話を聞くのは得意だったけど話すのは苦手でした。
②「正しく描く」より「楽しく描く」にシフトした
3年前は美術解剖の本を買うくらい正しく人体を描こうとしていました。人体だけでなくパースとか服のシワとかも。でも現在はやめています。理由はまだ駆け出しの僕の絵をそんなにジロジロ見る人はいないからです。
きちんと資料を見たり慣れない定規機能を使ったりしていますが、自分が「気持ち悪いなあ」と思わなければ少しズレてもいいことにしています。
この「気持ち悪いと思わない」「心地良い」「しっくりくる」という心のアンテナは大事にしています。
あと絵は継続することが大事かなと思うので、継続するためにも初めからキチキチと自分に厳しくしないと決めています。正しく描くことは他の人がたくさんやっているので、自分は楽しい絵を描きたいです。
③ 自分の描きたいイラストのイメージが明確になった
3年前は自分は何を描きたいのかよくわかってなくて、流行りの絵のテイストを真似たり無難なイラストしか描いていませんでした。
今は「これが描きたい!」というものがわかるようになってきました。あと流行りに乗らなくてもいいと思えるくらいおおらかになったかな。
僕のアートの源泉てニキ・ド・サンファルなんですよね。ニキも黒色メインでカラフルな色を乗せる人だったんです。ニキは立体作品だったけど、僕はそれをイラストに落とし込むこんでいます。
考えることを放棄してただ大衆の言いなりになるとホントいい思いしないな。
これからも小説とイラストをがんばりたい!
小説の新作は今年の8月に出ます!
6月の個展が終わったら書き始めます。
イラストはしばらく描いていくのでまた見てもらえると嬉しいです。
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